「満願」 読了

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「満願」読了

 

2月26日

土曜日、先々週購入した本の中で最後の未読本だった「満願」を読了した。

 

短編集を読んだのは人生初だと思う。

1編が60ページほどで書かれているものが全6編収められている。

本作は2014年に発表され、多くの賞を受賞した。この作品が他の長編小説と同じ土俵で評価されて賞を勝ち取ったという事に審査員の見識の広さが垣間見れる。私の感覚では、構成が違い過ぎてこれらをひとくくりに比べるべきではないと思ってしまうからだ。

 

最初の2編を読んでいる時点では、6編ひとつながりの物語としても読めるように描かれた連続短編集の構成をしているものと思い期待していた。実際のところ、全ての物語は独立した物語で私の想像していた構成ではなかった。

 

全ての物語がバラエティに富んでいながらも、各タイトルを見ればすぐに内容を思い返せるほど印象に残っている。ミステリー要素も多分に存在していて、既視感のある構成もあるが、「やはりそのパターンか・・・」と自分の予想と一致する心地よさを体感できる。

既述のとおり、この作品は全編が物語としてつながった短編集ではない。しかしながら、各物語の原動力は登場人物の願いに起するものとなっており、自己保身や邪なものも含めて「満願」とされているのではないかと推測する。

 

物語は繋がっていないが、テーマとしては繋がっている気がする。

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