Memories
今でもスキーはできるのか?

4月18日

 今日は朝から尋常ならざる眠気と忙しさに追われた。

 ようやく一息つけたのは、17:00を過ぎたころだ。まだ一件、打ち合わせが残っていたが、打ち合わせの相手が時間になっても現れず、どうやらのっぴきならない案件で拘束されていたそうだ。つかの間の空き時間に周りのオッサン連中と話していると、スキーの話になった。

 

 若かりし頃にどこのスキー場に行っただとか、当時流行った、「私をスキーにつれてって」という映画の話だとか、それに釣られてセリカGTFOURを買ってしまったとか、若気の至り話に花が咲いた。

 

 話は、今でも滑れるのか?というありがちな議論になった。

 

 50歳目前、ろくに運動もしていない、なまりきった体でスキーなんてやった日には五体満足で帰ってこれる気がしない。普通に考えれば、できるわけがない、そう思うはずだ。それでも皆、気持ちだけは若いようで、それなりに滑ることはできるのではないかと、あつかましい主張をするものも居た。

 

 私は雪深い田舎で育ったため、幼少のころからスキーには覚えがあった。ゲレンデに足を運んだ回数も相当数だったし、リフトが乗り放題になる「1日券」を購入し、朝から夕方まで滑りまくっていたことも多かった。そんな体力があった時代であっても、スキー場の食堂で昼食を食べてしまうと、その後動き出すときの体の重さといったらなかった。・・・今やったらどうなってしまうのだろうか。恐ろしすぎる。

 

 私が十代の頃から抱いている野望の一つに、「カナダでスキーをする」というものがあり、未だに頭から消えない。カナダのスキー場はゲレンデの長さが尋常じゃなく長く、雪質も良い。その傍らにある山小屋でチーズフォンデュを食べたらさぞ旨かろう。。。

 今でもそういうシチュエーションに身を置いてみたいと思うことがある。長年の想いが実ったならどのような感覚に包まれるのだろうか、昔の妄想の答え合わせをしてみたい、そんな気分だ。

 

 そんなことを饒舌に語り、ふと我に返った。

 ・・・どうやら、一番身の程知らずであつかましいのは私だったようだ。

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