
私への解放宣言
6月8日
今日は記念すべき日となった。
私は予算10億円ほどのプロジェクトリーダーをしているのだが、このプロジェクトがコロナや行政対応の影響で遅れていたのだ。この遅れが私のメンタルを無慈悲に抉ってきて、直近の半年間、四六時中空気が薄いような感覚を感じていた。
そんなストレスフルな状況から今日、ようやく解放された!
開発職であればご理解いただけると思うが、プロジェクトの遅延によるストレスには独特のしんどさがある。特にメンタルを抉ってくるのは「いつできるんだ?」という問い合わせだ。これが色々な部門からくる。
その矢面に立つプロジェクトリーダーの立ち回りの攻略難易度は壊滅級だ。
なぜ「いつできるんだ?」という問い合わせがメンタルを抉ってくるかというと、「いつできるか分からない」からだ。逆に言うと、いつできるのか分かっているのならば、それは解決済なのだ。大概この手の質問を投げかけてくる部門やスタッフは、こちらが明確に回答できない事を知っていて聞いてきている。昭和の時代に使い古された「突き上げ」というやつだ。したがって、普段からの人間関係の構築や、笑いでかわすようなスキルも必要になってくる。
小石を持った輩に囲まれた状態で、いつ小石を投げつけてくるのかと怯えながら、常に注意を払ってくるくる回っている、そんな状態なのだ。
1ケ月や2か月程度の遅延ならば大きな問題は出てこない。これが3ケ月を超えてくるとプロジェクトを不穏な空気が支配しはじめる。四半期決算に影響するからだ。経営層の介入がはじまり、プロジェクト進行の自由度が一気に低下する。さらに遅延すると、営業部門が参加してくる。商品として完成していない状態のものに対して、売るための施策を始めていくのだ、相応の資本を投下してだ。このプレッシャーも格別だ。
プロジェクトに非がない遅延であっても、時間が経過してしまうと、プロジェクトの進め方という土台の部分を変えていかなければならない。そんな状況で、商品として最先端のものを生み出す必要があるわけだから、まともな神経ではゴールに辿り着くことはできない。
今回はこんな地獄の日々に6ケ月間、身を置いた。遅延の原因は他律要因ではあったが、長いサラリーマン人生の中で最も嫌な時間を過ごした気がしている。
今日、めでたく、地獄から解放された。営業からの評価も上々だ。机の上に山積みになっていたプロジェクトの資料をすべてシュレッダーにかけ掃除をした。明日からは本来のパフォーマンスが発揮できるはずだ。当面、ゆっくりするつもりだが。
最後に、毎日願掛けしていた、明治神宮のお守りに感謝を残したいと思う。毎年元旦に通い続けて4年になる。プロジェクトリーダーとはこういう意外な一面を持っているものだと思っている。








