香港＆マカオ 研修旅行 ３日目
マカオ3日目
正午近くまで自由行動に設定されていたが、あくまで「研修旅行」であるため、行動は「見えない何か」で制限されている。逆にこういう「見えない何か」が感じ取れない者は研修対象者として選ばれないのだろう。
やることといえば、乱立する巨大なカジノを渡り歩き散財を続けることだ。
この時期のマカオの気候は、気温32度、湿度80％と日本に比べて蒸し暑い。
乱立するカジノは巨大でいて離れて建設されているため、カジノ間を歩くのには相当な体力を要した。
カジノを渡り歩いて分かった事。
どのカジノでも置いてあるスロットマシンはほぼ同じであること（大半が中華系で、ラスベガスのようにハリウッド映画がモチーフになったものは無い）テーブルゲームは、大小、バカラ、ブラックジャックといったところで、ブラックジャックは少なかった。
マカオには大きく2つの地域にカジノが集中している。
一つ目の地域はコタイ側で、今現在もカジノを増設中の地域である。特徴としては高めのレートだ。
テーブルゲームのミニマムベット（最小ベット額）は500香港ドル（約7,500）からと認識しておいた方がよい。
二つ目の地域がマカオ側だ。
一般的にはこちらの地域のほうが馴染みがあるようだ。都市化された部分と開発途上の部分が入り混じっていて、レートも幅広い。
老舗カジノとして1970年に建設された「リスボア」がある。今なお当時の趣きを残していて、テーブルでも泥臭い雰囲気が味わえる。
また、今回の旅行では当たり前のように行くことができなかった「王の遊び」であるが、こちらのマカオ側に存在する。
日本からマカオを訪れる人の目的の半分は「王の遊び」だという声も少なくない。仮にギャンブルで勝ったとしてもこの遊びにガッツリ使ってしまって、どうやっても金を増やして帰国することはできない仕組みになっている。
完璧なサービス戦略だ。
普通に観光とカジノを目的とするなら、こちら側に宿泊する方が良いだろう。
猛者の中には、マカオに限ってはホテルを予約する必要は無いと言い張る者が居る。その辺の仕組みについては近くの同僚にでも聞いてみると良い。必ず詳しい戦士が身近に居て、体験談を交えたレクチャーをしてくれるはずだ。
コタイ側とマカオ側を歩いて移動するには距離がありすぎてタクシーの利用が必須だ。タクシー料金が日本の感覚と違っていて、この区間を利用して1000円未満だった。気にする必要はないということだ。
午後から香港へ
香港では安定の観光スポットである「ビクトリアピーク」へ夜景を観に行った。
ここへ来るのは初めてではない。
以前勤めていた会社の旅行で来たことがあり、その時見た夜景は確かに素晴らしいと思えるものだった。
山の上に存在しているため、本来なら専用の急こう配なケーブルカーがあるのだが、今回はメンテナンス中ということで、山のワインディングロードをバスで登る事になった。
バスガイドの説明によると、このあたりの不動産は日本の何倍も高いらしく、周りには富豪ばかりが住んでいるらしい。
周りに店が見当たらず不便ではないのか？との問いに、買い物は全て使用人が行うので問題ないとの回答。自分で動くことを想像してしまう時点で負け組のマインドであると窘められたようで、笑いがこみ上げてきた。
ビクトリアピークへ到着
夜景は曇っていた。
多少時間が早かったのかもしれないが、以前見た光景に比べると印象が弱い。
多くの土産店があり、ここでいくつか土産を購入した。縁起物が多く身近に置いている。
ビクトリアピークを後にし、夕食を食べに行く。
またしてもベタオブベタである「水上レストラン」を予約しているとのこと。
ここに来るのは初めてだ。
文字通り、水上に浮かんでいるレストランだ。
そこへ乗り込むには船でのみ可能となる。
トイレや水回り、電気はどのように都合をつけているのか分からないが、観光スポットとしては話のネタにできそうで良いのでは。
船でしかアプローチできないことで、レストランまでのクルーズも趣を与えてくる。
水面に映るビルのライトがキラキラしていて幻想的だ。
非日常な空間の提供に力を注ぎ過ぎたのだろうか、料理は至極普通の味だった。
ここに来たのは初めてだったので満足できた。
かなり考えた末の結果という事に納得し、深夜再びコタイ地区へ。
