
クリスマス・ストーリーズ
「クリスマス・ストーリーズ」を読了した。
この作品は「クリスマス」をテーマに6人の作家が短編を寄稿しているアンソロジー作品。
アンソロジー形式に触れるのは初めてだったが「クリスマス」がテーマでわかりやすくライト感覚で読めるのではという期待と、気になる作家が参画していたことに訴求された。
寄稿している6人の作家は、朝井リョウ、あさのあつこ、伊坂幸太郎、恩田陸、白河三兎、三浦しをん。
作品
- 逆算:朝井リョウ
- きみに伝えたくて:あさのあつこ
- 一人では無理がある:伊坂幸太郎
- 柊と太陽:恩田陸
- 子の心、サンタ知らず:白川三兎
- 荒野の果てに:三浦しをん
感想
気になっていた、朝井リョウ氏の作品「逆算」の出来が突出しているように感じた。
まだ未読だけど、同氏の作品である「正欲」は昨年注目を浴びていた。あまりにも多くの読書人が高い評価を付けていたのでどのような文体なのか気になっていた。
本作品「逆算」においては読み手の意識を引き込む強い引力を感じ、ただの若者が浮かれるクリスマス描写ではない点が気に入った。そのうち「正欲」にも手を出そうと思う。
一方、あさのあつこ氏の作品「きみに伝えたくて」は色々な意味で分からない作品だった。この作品だけ「招かれざる客」のような佇まいがあって、結局だれも幸せにならない内容で、オチというオチもなく・・・これを純文学というのだろうかと自問してしまった。
正直、この「きみに伝えたくて」は要らなかったのではないだろうか、これを期待して本書を手にする読者はいないと思うのだが。







