
また、同じ夢を見ていた 住野よる著
本作は2016年に発刊された作品。
「君の膵臓をたべたい」で有名な住野よる氏の2作目となる。
「君の膵臓をたべたい」はすでに読了済で、文体も読みやすかった記憶から電子書籍で購入して通勤中に読む事にした。
あらすじ
友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女性、一人静かに余生をおくる老女。
彼女たちの“幸せ"は、どこにあるのか。
所感
人生というのは無数の選択の繰り返しで不可逆なもの。
「あの時、あの選択をしていたら今どうなっていただろう」と思う事は、無駄だと分かっていても少なくない。
この物語は日常の些細な選択の一つが後の人生に大きな違いを生むという教訓と、主人公に夢という形で望ましくない選択をした未来の自分がヒントを与えてくれるというファンタジーが共存している。
この作品のファンタジーが身近に感じられるのは「幸せとは何か」という誰でも一度は考えた事がある命題であることと、小中学生だった頃の自分が言葉で表現できなかった心情を言語化されているところにあるのだろう。
もし自分が小中学生の頃に今くらいの理解力があってさらに読書習慣があったなら、読んでほしい小説になると思う。
今の私にとっては出会うのが遅すぎた小説で「幸せの定義」は自分なりのものをすでに持ち合わせている。







