
クスノキの番人 東野圭吾著
本作は2020年に発刊された作品。
東野圭吾氏の作品は多く存在するが、本作のようなファンタジーモノは4作ほど認識している。
そのうち既読の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」はかなり面白かった記憶があって、本作にも期待している。
あらすじ
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。
所感
私が過去に読んだ事のある東野圭吾作品は「ある閉ざされた雪の山荘で」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「希望の糸」の3作品しかない。
これに加えて今回読了した「クスノキの番人」となる。
率直に「クスノキの番人」はこれまで読んだ東野圭吾作品の中では突出して面白かった作品となった。
東野圭吾作品はファンタジーが私に合っている。「ガリレオシリーズ」「加賀恭一郎シリーズ」は映像化された作品が多く、そちらにイメージが引っ張られてしまうのも原因のひとつだと思う。
「願いが叶うクスノキ」が存在したとするならばストーリーの展開はいくつか予想できる。そんな予想をしながら読み進めるのが普通なのだと思う。シリアスな展開を予想しがちだけれど実際は誰も傷つかないハートウォーミングな形で着地させている。
生ぬるい人情ものにはなっておらず、常に読み手を惹きつけ続ける引力がある。
絶妙なバランスで書かれた作品だと思う。







