
fa-leanpub「ジェリーフィッシュは凍らない」読了
2月11日
先月購入した、「ジェリーフィッシュは凍らない」を読了した。
「十角館の殺人」に代表されるフォーマットのクローズドサークルミステリーであり、時間経過や視点の切り替えもオーソドックスなため、非常に読みやすかった。
話の内容も面白く、各章が短く構成されているため理解が容易でよく考えられているなと感心した。
この作品は第26回鮎川哲也賞を受賞している。私はこの賞のことを存じ上げなかったのだが、エピローグの後ろに3名の選考委員による選考理由が語られていた。どの選考委員も似たような受賞候補作を挙げており、且つ、全員が本作をトップに選出していた。候補作の中では突出した作品だったのが窺い知れる。
プロローグの手前のページに著者である市川憂人氏の「受賞の言葉」が綴られている。この文章の文体というかキレ味というかとにかく素晴らしい。少ないワード表現で十分以上の景色を読み手に抱かせてくる。かつ、非常にクールに感謝を添えてくる。私が同じ内容を伝えるには3倍以上の紙面を要しそうだ。さすがはプロの作家だ。。。物語に入る前にハードルを上げてなお超えてくる。シンプルにかっこいい作家だと思った。







