毎日10Pips獲得するEAを作成する
作成の目的
これまでに100を超えるEAを作っては動かしてという事を繰り返してきたが、完全放置型のEA(FX自動売買プログラム)で負けないものとなると、利率を極めて低く設定することが絶対条件だという結論に至った。
理由は2点ある
一点目は、FX相場には1年に1度や2度はとんでもない乱高下をすることがある。その状況下でポジションを保有していたとしても強制ロスカットにならないようにな資金管理を行わなければならない点。
二点目は、エントリーポイントが少なくなるという点だ。完全放置で1年以上、毎月少なくともプラスで終えるように設計するとエントリー条件は、あらゆる指標の最大公約数的な条件となるからだ。
もう少し利率を上げることはできないだろうか?
一点目のFX相場の極端な乱高下への対策は、時間帯を限定し、さらにストップロスを浅く設定することで対応可能だ。二点目のエントリーポイントの少なさへの対策は、スキャルのような取引を前提とすれば可能性ではある。ただし、スキャルを前提とするならば、スプレッドが狭い口座の方が格段に有利であることは忘れてはならない。
運用方法
フルオートEAでない以上、少なからず裁量の介入がある。
裁量の介入は最も手のかかるエントリー前判断とする。エントリー前判断とは、その日の相場から上昇トレンドか、下降トレンドか、レンジなのかを判断することだ。
つまり人間がやることは、1日に1回相場を確認してEAを稼働させるか否かを判断し、稼働させる。
その後はフルオートEAと同様に放置でOKとする。サーバー時間が24:00になった時点で新規エントリーを行わないようにして、常に1日単位での裁量介入を必要なシステムとする。
仕様 【 Semi-Auto-Scalping 】
- 口座の制限
- mt4で稼働
- 通貨ペア名を自動取得
- マジックナンバー指定可能
- サーバー時間と日本時間の差を指定可能
- エントリー条件
- 許容スプレッド幅指定可能
- エントリーロット指定可能
- ストップロス(POINT)指定可能
- テイクプロフィット(POINT)指定可能
- 累計テイクプロフィット(POINT)で取引終了指定可能
- 累計ストップロス(POINT)で取引終了指定可能
- エントリー方向指定可能
- 時間帯指定
- エントリー判定開始時間(日本時間)指定可能
- エントリー判定終了時間(日本時間)指定可能
- エントリー禁止時間帯(指標発表)開始指定(日本時間)指定可能
- エントリー禁止時間帯(指標発表)終了指定(日本時間)指定可能
- トレンド判定
- 5分足 10MA
- 5分足 20MA
- 5分足1本前の陰陽線判定及び髭
パラメータ指定
運用画面
所感
1日だけではあるが、デバッグを兼ねて稼働をさせた。1Pipsで利確し、10Pipsの逆行で損切とした。他の指定についてはデフォルトで、累計10Pips獲得したら自動的にその日の取引を終了する。利確損切の幅はボラの影響を受けるため、通貨ペアにマッチした幅を指定する必要があるだろう。
幾つかの通貨ペアを確認したが、USDJPY、EURUSDが良さそうだ。決済判断を値幅で行っているため、同じ10Pips獲得でも利益幅は通貨ペアによって異なってくる。
テストした口座は日本口座のFXTFを使用した。USDJPYのスプレッドは1POINTと良心的であるため、さすがに勝率は高く難なく10Pipsを獲得した。しかしながら日本口座はレバレッジが低い事もあり、満足な金額を稼いでいくには軍資金が必要だ。皮算用ではあるが、100万程度の口座残高で毎日1万円といったくらいだろうか。利益率としては申し分ないが。
今後、海外口座での運用も試していこうと考えている。ある程度明るい未来が見えてきたら進捗を公開していこうと考えている。朝の5分で毎日1万円というのは詐欺まがいの情報商材のようで響きがいやらしいが、そうなる事を願っている。